cetuna

たぶんダイジョウブ という程度に壊れて今日もここに居る

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料金所のおじさん

銭ずら


最近私の頭には
「退職」というアンテナがつーんと伸びているようで
何を聞いてもその言葉に関連付けてしまう


ETC車は高速道路が¥1000で利用できる
というニュースを聞いてすぐに思ったのは
料金所で働いているおじさんたちのことだ


ETCが増えるということは
確実に人員が削減される 


おじさんたちはグループ会社を定年退職した後
あそこを紹介されたのだろうか


おじさん
料金所のおじさん
ほとんど一瞬の出会いだったおじさん
マスクは花粉よけか 排気ガスよけか 前歯が抜けていたのか
みんなよく似合っていた


どこでも同じ顔に見えたおじさん
無駄な話をしなかったおじさん
笑顔を見せなかったおじさん
職業柄 腕がよく日焼けしているねと思ったら
顔はもっと日焼けしていたけど
あれはただの色黒だったのかなと思ったおじさん
いやもしかして似合わない海なんか行ってた?
行ったとしても浮き輪のレンタル屋というお仕事だよね
と思っちゃってごねんねおじさん
間違っても太平洋でサバイバルナイフをくわえてシャークと格闘なんかしてないよね
と思っちゃってやっぱりごめんねおじさん


おじさん
もしかして下はスカートをはいたおばさんだったかもしれないおじさん


お元気で






うちはETC付けてないけど







  1. 2009/03/13(金) 18:09:14|
  2. ◇◇◇
  3. | コメント:2

夫の会社が

今夜は雪かも


夫の勤めている会社が倒れそうだ
すでに
会社側からの個別面談が各部署で始まり
退職をうながされる者も出てきた


従業員個人の事情はどうあれ
利益の細くなった会社は
まず派遣を切り 
つぎに外注業者を切り
正社員を成績順に並べた解雇リストを作成した


その成績は直属の上司が決め 
社の貢献度が少ない社員に
自主退職を勧告する上司もまた
成績を評価される側に回っている


必要の無くなった部署から
必要の無くなった物品の整理をするのは
残ることを許されたわずかな社員だけだが


そこに夫がいる
今日はいるが明日はわからない


どの社員も社命を受けて給料に見合うほどに
いやそれ以上に働いていたはずだが
もう必要がないと言われるのは
収入が無くなるという痛手とともに
今までの頑張りを否定された辛さも味わうことになる





私の心配は夫のメンタルな部分だ
もしかしたらこの人は打たれ弱いのではないかと
そんなことを思っている


私はどん底には慣れている
子供の頃の話だが
親の事業失敗による家財差し押さえの現場にいたし
その後に続く家族の喪失で
泣く感覚も麻痺するような
強烈な悲しみを核として形成してしまっているから
大抵の難所はよいしょっと越えられる
なんとかなるもーんと
鼻をほじくって見ていられる



夫はどうだろう
挫折の経験の少ない夫が
会社と共に崩れてしまわないか
私は心配している



会社が無くなったって
地球が消滅したって
まぁ たいしたことじゃないよ






  1. 2009/03/04(水) 01:48:34|
  2. ◇例えば私
  3. | コメント:3

冬はもっと寒くていい


被写体


いつか何かをやらかして
国外退去命令みたいな感じで
東京退去命令というものが出たら
金沢に引っ越そう 


車で金沢の畑に落ちてみたい


金沢に家を持ち
果樹や山羊に同じ名前を付けて育ててみたり
パフォーマンスしながら絵を描いたり
チェロを弾いて壊したり
大きな石で像を彫ってバス停に置いて逃げたり
そういう困った自称芸術家ばーさんになれそうだ


しかし短い秋だけはおとなしく
周囲に咲かせたコスモスと仲良く過ごしたい


コスモスを写真に撮るときには花の下にもぐりこむ
花の裏からカメラを向けると
一緒に太陽を眺めている気分になれるから


金沢の住人になって 
重いカメラを持てなくなっても
毎年 花より下に自分の体を置こう
コスモスが許してくれたら
養分にもなろう


金沢退去命令が出たら東京に引っ越そう
なんじゃそれ





2月なのに今日も暖かくてさみしい
キンキンと頬を刺し 鼻の奥が痛くなるような
氷の空気が恋しい


つめの先が春に向いている








       
  1. 2009/02/13(金) 22:04:08|
  2. ◇◇◇
  3. | コメント:2

最近夢によく出る場所バトン

Q1 1
A1 小高い山の途中
Q2 2
A2 ベッドの端
Q3 3
A3 ベッドの端の右
Q4 4
A4 電車を見下ろす鉄橋
Q5 5
A5 ドアが外された見慣れない室内

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  1. 2009/01/20(火) 23:24:35|
  2. ◇◇◇
  3. | コメント:0

危機


さみし


夜 
絵の続きを少し描く


自分への決め事を整理する
制約が多すぎたようで混乱している





約二名がA型インフルで会社から失踪した


そのずっと前に罹患した男性は
まだ出社してこない
インフルエンザが3週間も続くわけがない
とみんな思っているけれど
誰も消息を尋ねない


なぜ





わたしの
1、2月はインフルエンザの危機
3、4月は花粉の危機
5、6月は春季ウツの危機
7、8月は熱中症の危機
9、10月は秋季ウツの危機
11、12月は金欠の危機
だな


あやうさをすり抜けて
ふらふらとここに来た





  1. 2009/01/20(火) 23:06:06|
  2. ◇◇◇
  3. | コメント:0

DVDレコーダーな今日でした

DVDレコーダー 買った


DVDレコーダーを買いに行く
車で行けばよいのだが車線変更ができないので
バスで行く


目当てのブツを見つけて買う
配達してもらえばよいのだがすぐ使いたいので
持ち帰る バスで


DVDレコーダーを持ったまま
家の近くのパン屋に明日の朝食を買う
改装中の図書館の工事の進み具合を見る
ATMに寄る
裏の竹林の猫をからかう
フェンスにもたれてケータイをいじる


DVDレコーダーを玄関に入れ
発送しなくてはいけない本を梱包する
メールの確認
食事の準備
悲しい想像
などなどする


お風呂からあがって
濡れた髪をタオルでわしわししていたら
冷えた玄関にDVDレコーダーが箱のまま立っているのに
気がついた


箱の前にしゃがんで
( やぁ 来たね )
なんて言う


濡れた髪をいじった指で
箱をつついてみたりする
( この家の一員になっちゃったね )


もう寝ようかな





  1. 2009/01/10(土) 22:50:10|
  2. ◇◇◇
  3. | コメント:0

年頭から動きすぎて疲労困憊

箱根いきたい


初詣のあと なぜだか解らないが
家の中をきれいにしたくなり
1月2,3日 箱根駅伝を見ながら
大掃除をすることにした


往路は大型家具の配置換えをして
弱い筋肉をフル活動させ
復路は要品不要品の仕分けで悩みぬいた


自分で買ったものは処分しやすいが
貰った物や 遺していった物は始末しにくい


大幅に隙間ができた本棚には
メタルフレームの写真を置いてみたけれど
どうにもしっくりこなくて
処分する山の中から
堺屋太一や山崎豊子を探して戻してみたら
なんだか安心できた


贈ってくれた人に 会うことはもうないが
読みたい本でもない
おかしい




年明けは近くの道路の車の往来も少なく
快晴の外気はさわやかで
窓を開け放すと
私の頭の中も新鮮な風でいっぱいになる


過去の悲しみは持ち越されたまま
今年は今年の悲しみを上書きできればいいと思った






  1. 2009/01/07(水) 21:47:28|
  2. ◇◇◇
  3. | コメント:0

クリスマスカードを作っている


さぶ



クリスマスカードを描いている
贈るひとたちを想いながら
ほんの少しの枚数


メッセージはほとんど無い
宛名と私の名前を斜体文字にして右隅に添える
年賀状より好きな作業かもしれない


出来上がったうちの
一枚をリビングのカードクリップに挿す



指先が冷たい
夜の寒さが強くなってきている





  1. 2008/12/15(月) 22:08:00|
  2. ◇すきなもの
  3. | コメント:8

アンドリュー・ワイエスという私小説

うじゃ


渋谷は 
人間がうじゃうじゃと湧いてくる
駅から地下から店から横道から
窓から壁から空から


渋谷は毎日人間を産んでいるので
育てられない子が多い


そんな渋谷に寒い日が有った と思え


アンドリュー・ワイエスを観に行くのにちょうどいい寒さなので
てけてけと行った
寒いので鼻を赤くして


絵画展の中は静かだった
鼻がくしゃみをしたがるんですー
困りました


ワイエスには前から関心を寄せていたので嬉しい
くしゃみも嬉しいのでよく出る


実物は想像とおりによかった
描写力がとても優れていた
対象を絞る表現がうまく当たっていると思う



父親が挿絵画家であったというのは頷ける
水彩で描いた絵は
その左右に長い英文があったのではないかと
錯覚してしまうほど物語の途中を感じる


絵の中の風景や人物は
ワイエスとの心的距離が非常に近いのが判る




インタビューに応じて語る子供の頃の話には
" by myself "という言葉が多かった
ひとりで じぶんで 遊んで学んでいた のだろう


んー
作品展は『アンドリュー・ワイエス』という
長編小説に挿し込まれた絵画群のようだ
とびきり完成度の高い挿絵のような絵と言ってもいい




じゃ

その主人公に相応しく
ワイエスの自画像はとても魅力的
でした



(木に括られたカモメの絵もよかった カモメじゃなかったかな)






  1. 2008/12/08(月) 22:11:59|
  2. ◇アート的なもの
  3. | コメント:0

カインとおとのさま

おとのさま



駅のホームでノートをめくりながら電車を待っていたら
後で話をしていた男女が
カインとアベルがどうのと言い出したので
すごーーく驚いた


その兄弟の名前は
学生のころに夢中になったヘッセの本で知った程度で


私にしたら
うす曇りの日にゲルマン民族が
石塀に沿って歩きながら
慎重に話すような名前だと思っていたから
こーんな賑やかなホームで
日本語で聞くとは思わなかった


うあぁ カインだー アベルだー
高校生のころに私を悩ませたヘッセだ


デミアンだ 
高橋健二だ 
ガラス玉演戯だ


ほかにもぼろぼろ出てくる


そのころの私と私の周囲
学生らしい平凡で退屈な非日常と
誰もが経験するような驚きに満ちた日常


懐かしさで目が熱くなってしまった



まぁその日はほかにも驚くことがあって



私がホワイトボードに書いた地図なのだけど
「駐車場」の「駐」の字を車偏で書いたのを
間違いだと指摘されて
うそーーーん! それ、いつからみんな知ってたの?
と本気で訊いたし


「御殿のような建物(いや、家、だったかな)」を
大きな声で「おとの のような…」と読んでしまったり



あたふたジタバタしてた
いろいろと
疲れちゃう




  1. 2008/11/16(日) 20:00:40|
  2. ◇◇◇
  3. | コメント:2
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